近所にあったら嬉しい公共施設

「公民館って、お年寄りの寄合所のイメージがあって利用したことがない」「公共施設はあまり使ったことがない」なんて人は多いのではないでしょうか? しかし、それはもったいない。

今や民間施設に劣らない、無料や格安で充実したサービスを提供する公共施設が増えています。開館時間の長い図書館が増えたり、公民館ではフリーのWi-Fiが使えたり、編集機材や印刷機器の貸し出しがあったり、防音室やサークル室、多目的室などを格安で借りられたり・・・。

そんな最近の公共施設のすごさを紹介します。

1. ママも安心!子供の遊び場「児童館」

児童館は、乳幼児と保護者が遊びながら子育てについて学ぶことのできる子育て支援機関です。乳幼児と保護者が無料で利用することができます。談話スペースはママ同士の交流のきっかけになり、保育士による育児相談、健康相談、栄養相談なども行っています。

また最近の児童館は、有料の遊び場と遜色ないレベルで、広いフロアに、ボールプールなどのプレイランドがあり、絵本やおままごとセットなど子供が大好きなおもちゃがたくさん揃っている場合もあります。

例えば「千葉県千葉市のQiball(きぼーる)」 では、18歳未満の子供が自由に無料で使える子供交流館も併設されています。多目的に使える広いロビーやアリーナがあり、スポーツや音楽ライブや映画会などで賑わいます。

個人で利用できる学習室もあり、バンド練習ができる音楽スタジオ、お菓子や食事を作ることのできる調理室もあります。

図書コーナーやパソコンコーナー、映画やDVDの鑑賞ができるAVコーナーなど、また体を使って遊ぶことのできる大型遊具を設置したプレイルームもあり、様々な興味を持った子たちがそれぞれの楽しみ方で利用ができる嬉しい施設です。

市外に住む人も利用できますし、お近くの方はぜひ一度のぞいてみるといいかもしれませんね。引っ越し先にどんな児童館があるかは市区町村の公式サイトに載っています。近隣の市区町村も提携で、市民と同じように安く使える場合があるのでチェックしてみましょう。

Qiball(きぼーる): http://qiball.info/

2. 行ってみたい!おしゃれな図書館

地味な印象がある図書館ですが、最近の大きめの図書館ではカフェと併設になっているところも多くあり、個別の学習スペースがあったり、パソコンを持ち込んでWi-Fiが自由に使えたり、滞在型の図書館も数多くあります。

子供の図書コーナーでは読み聞かせや紙芝居などのイベントも行われています。飲食のためのスペースもあるところは一日ゆったりとした時間が過ごせそうです。また、図書館で貸し出しているDVDやCDをその場で視聴できるAVブースも人気です。

トリップアドバイザーの「死ぬまでに行ってみたい世界の図書館15」に、なんと世界各国の有名図書館と並び、長野県の小布施町立図書館である「まちとしょテラソ」 が選出されました。

これは名誉なことですよ!町立の図書館とは思えないようなおしゃれな造りになっていて、図書館としての機能だけではなく、町の地域活性化や町民同士のコミュニティーの場として町のシンボルにもなっています。

長野県の小布施町立図書館「まちとしょテラソ」: http://machitoshoterrasow.com/

3. ジム代わり!?公立体育館で体力作り

公立の総合運動体育館等に、トレーニング施設が揃っていることが多いです。2時間200円から400円など格安で利用でき、気軽に運動不足を解消することができますよ。各種スポーツ教室を催している場合もあるので、一度見学に行ってみてはいかがですか?

例えば、スポーツが好きな人には有名な東京体育館 ですが、ここは公益財団法人東京都スポーツ文化事業団が運営する立派な公共施設で、個人で格安に利用できるトレーニングジムがあるのは知っていますか?

持久力系マシンやフリーウェイト器具等の各種トレーニング機器が、なんと77台もズラリと並んでいる様は壮観です。他にも25mと50mのプールがあり、トレーニングルームを合わせた共通利用券が2時間30分で600円という驚きの安さ!

東京体育館: https://www.tef.or.jp/tmg/

4. とにかく広い!国営公園でリフレッシュ

日本全国には国営公園が各地方に数カ所ずつ作られています。どこも広大な敷地で自然と親しむことができ、歴史や文化財の保護を目的とし、時には防災拠点の機能を果たすこともあります。

例えば、埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園では、面積が東京ドーム65個分というとても一日では回りきれないほどの広さがあり、幅広い世代に色々な楽しみ方ができる公園です。

日本一大きな屋外のぽんぽこマウンテンというトランポリンで大勢で飛び跳ねるのもよし、大規模なアスレチックコースで遊ぶのもよし。室内で遊べるキッズドームや、都市緑化植物園や東屋、大型テントやレストランやショップなども揃っているので安心です。

国営武蔵丘陵森林公園: http://www.shinrinkoen.jp/

5. 練習したい!楽器演奏も可能な場所

賃貸の集合住宅だから家でろくに楽器練習ができない人は、民間の高額な音楽スタジオをレンタルしなくても、公民館や市民センター、文化会館などのホールや視聴覚室で部屋を予約し、防音の部屋で思う存分楽器の練習ができる施設があります。

各地域により予約方法や料金が変わりますので、市区町村の公式サイトで調べてから申し込むといいでしょう。まだ新しい施設では、防音や音場がしっかりと施工され、演奏者にとっても長時間快適に練習することができる作りになっています。

ホールのステージにあるグランドピアノも格安で借りられるので、コンクールや発表会を控えている時に、いつもと違う環境で練習するのもいいかもしれませんね。

6. 泳ぎたい!夏はやっぱりプール

市民プールって、安いけど学校にあるようなプールと幼児用の浅いプールがある程度の質素なイメージを持っていませんでしたか?今は公園のプールでもレジャープール並みの施設が揃った楽しいプールがたくさんあります。

例えば、東京都のすみだスポーツ健康センターの室内プールは、平日2時間小中学生が200円から、一般でも400円からという格安の料金です。通年営業の室内温水プールは、幼児用や子供用の浅いプールはもちろんのこと、流れるプールや全長50メートルのウォータースライダーも大人気です。

南国をイメージした解放的な作りは、とても市民プールとは思えません。そしてここでは、毎月25日がプールの無料開放日となっていて、当日は無料で3時間プールを利用できます。なんと太っ腹。

他の市区町村でも、ゴミ焼却施設の熱を利用した温水プールや、屋外でもレジャープールさながらの全長160メートルものウォータースライダーを持つ公共のプールがあります。プールは浮力があり、老若男女が無理なく自分に合ったメニューで全身運動ができるのでおすすめです。

すみだスポーツ健康センター: http://www.sumispo.com/

7. 公共施設とは思えない格安テーマパークも

公共施設といえば公園ですが、無料や格安なのに、テーマパークレベルに楽しめる公園が増えているのはご存知ですか?

例えば、「ふなっしー」でおなじみの千葉県船橋市にある「ふなばしアンデルセン公園」は、まさにテーマパークのような公園です。園内はワンパク王国ゾーンや自然体験ゾーンなどの各テーマに分けられ、体を使って楽しむアスレチックや大型遊具、パターゴルフ、水遊びができる池、小動物園など世代に応じて様々な楽しみ方ができる公園です。

入場料は大人900円、小中学生200円、幼児は4歳から100円。一日たっぷりと思いのままに遊ぶことができます。

ふなばしアンデルセン公園: http://www.park-funabashi.or.jp/and/index.htm

まとめ

ここに紹介したのはあくまでも一部に過ぎませんが、リーズナブルに楽しめる公共施設はこの他にもたくさんあります。中には、古くても利用者が少ないからこそ、好きな時間に格安で予約が取れ易いという穴場の施設もあるかもしれません。

引っ越した先の近くの公共施設を片っ端から回ってみて、お気に入りの場所を探してみるのはいかがですか?新たな世界や出会いが見つかるかもしれませんよ。

※料金やサービス内容は変更になる場合があります。詳しくは公式ページでご確認ください。