新聞は必ずテレビ欄からチェックする、などという人にとっては、テレビは生活する上での必需品です。一方、忙しくてテレビを見る時間がなかったり、あまりテレビを見る習慣がなかったりする人は、一人暮らしのワンルームマンションやアパートでは、大きなテレビが邪魔に感じるものです。
一人暮らしでテレビは必要かどうか、それぞれの立場から考えてみましょう。
テレビがない生活なんて考えられない
テレビの主電源は点けっぱなし。テレビリモコンは常に手の届くところに。自他ともに認めるテレビっ子。そんな人は、次のようなことが当てはまるのではありませんか?
- ドラマが好きで、話題のドラマを毎クール5本は見る
- 映画が大好き。自宅でお酒を飲みながら無料で見るのが一番!
- 大好きなアイドルの出演番組はリアル視聴はもちろん、録画して何度も見る
- キーワード登録で関連のある番組を片っ端から録りだめして、見たいものだけ見る
- 友達がきた時に大画面テレビでゲームをすると盛り上がる
- 朝の忙しい時間帯は新聞を読む暇がないので、ニュースや情報番組をながら見する
- 人の気配のない部屋は寂しく、テレビがあれば気が紛れる
このように必要な家財リストのトップにテレビがくるような人なら、部屋が狭くても絶対に用意するべきです。一人暮らしでもテレビがあった方が満足な生活を送れるでしょう。
親や兄弟とのチャンネル争いもなく、思う存分好きな番組を見ることができますね。ドラマや映画の悲しい場面で、思いっきり号泣しても大丈夫ですよ!
寂しがり屋の人が一人暮らしを始めると、スマホや友達に依存したり、食事を摂り過ぎて太ったりする傾向がありますが、テレビがあることで笑ったり楽しんだりできれば、そのうち一人でいることの耐性もついてくるのではないでしょうか。
別にテレビがなくても生きていける
音楽を聴く時間が長かったり、趣味に没頭したりしていると、しばらくテレビを見ていない日が続いたりしませんか。貴重な時間をテレビ以外のことに使いたいと思う人もいるでしょう。
- テレビは見たいけど、忙しくて見る時間がない
- 昔は良かったが、最近の番組はつまらない
- そもそも見ないし、テレビがあることで受信料を払うのが納得いかない
- パソコンの動画サイトで好きなジャンルを好きな時に見るので十分
- テレビがあればついつい見てしまうので、ない方が勉強に専念できる
- 最新の生の情報がほしければtwitterが一番早い
- いざという時は携帯のワンセグで何とかなる
- パソコンにワンセグチューナーを付ければテレビ番組が見られる
別にテレビそのものを否定するわけではないのでしょうが、見る時間がなかったり、他にやりたいことがあったり、速報性を追求するならスマホのtwitterで十分と考えたりする人が多いです。
また、携帯のワンセグやパソコンにワンセグチューナーをつなげてテレビの代用にすることで、テレビそのものは必要ないという人もいます。ただ、地デジテレビのフルセグとは違い、ワンセグは画質が劣ります。
パソコンのモニターが大きければ大きいほど、その違いは明らかでしょう。その分パソコンのスペックは低くても大丈夫なうえ、チューナー自体は小型で軽いので、ノートパソコンと一緒に持ち出すとどこででも手軽にテレビ番組が見られるというメリットもあります。
パソコン用テレビチューナーやワンセグチューナーという商品名で、5,000円〜15,000円ほどです。室内の中心部よりも窓際の方が電波の入りは良いです。
高価な方が高性能ですが、いきなり高価な物を購入するより、携帯のワンセグなどでどの辺が電波が入りやすいか、自分の部屋で支障なく見られるかどうかを試してからの購入をおすすめします。
テレビが必要と感じる時
自分の部屋にはテレビが必要と感じていない人でも、サッカーのワールドカップの最終予選やプロ野球の日本シリーズなど、スポーツ好きならいやでも盛り上がるこの時ばかりは、スポーツバーなどの大型モニターで観戦する人も多いです。
ほかにも、オリンピックや国際大会で深夜の時間帯に日本選手が出場する時などは、自宅で布団に入りながらリアルタイムで見られればいいのに、と思う人も多いです。実際に、昭和39年の東京オリンピックの時には、それまで高価で手が出なかったテレビが爆発的に売れた事実もあります。
人気のお笑い芸人のネタや流行りのCMネタの話題についていけない時、人気ドラマの最終回でTwitterのタイムラインがその話題で持ちきりな時も、何のことだか分からず、祭り状態に入れない疎外感を味わう人もいるでしょう。
twitter民お馴染みの 「天空の城ラピュタ」放映時の「バルス祭り」にも加われません。また、友達を招いてDVD鑑賞会をしたり、テレビゲームをしたりする時には、パソコン画面ではなく大きなテレビ画面で見たいと思うのではないでしょうか。
そして、災害時のテレビ生中継。災害が起こった地域に住む人、その地域に身内や親戚、知人がいる人なら、ささいな情報でもほしいがために、ほかの通信網と併せてテレビを頼りたくなるでしょう。
また、警戒や注意を呼びかけるアナウンサーの声に救われることもあるでしょう。生の現場の映像により、向かうべきかとどまるべきか逃げるべきか判断できることもあります。こんな時こそ、テレビの現場中継の速報性には目を見張るものがあります。
世間の混乱に乗じてtwitterなどでは情報が錯綜(さくそう)し、まことしやかにデマが拡散されることもあります。いざという時のために、テレビ本体を置かなくても、チューナーや携帯のワンセグでテレビを見られるように準備しておくことは、ムダにはならないでしょう。
実家で家族団らんの中心がテレビだった、好きな俳優が出るドラマは見逃せない、話題のほとんどがテレビに関することなど、1日に何時間もテレビを見る習慣がある人は、迷わずテレビを買いましょう。
ただ、そこまでテレビに対して執着がない人は、最初から買わなくても大丈夫。テレビがない分ほかのことに時間を有効に使えて、得した気分になれるかもしれませんよ。
しばらくテレビのない生活をしてから「やはり必要」と思えば、テレビやワンセグチューナーの購入を考えれば良いだけのことです。
テレビを最初から持っていった人も、「テレビに振り回され過ぎ」と思ったら、思い切って手放すのも良いでしょう。人生何事もシンプルに考えた方が楽しいですよ!