楽器の特性に応じた防音対策をしよう!

楽器可能の物件でも近隣との騒音トラブルの事例は数多くあります。とは言っても、せっかく楽器の練習ができる物件を借りたのに練習できずあきらめるなんていやですよね。楽器を手放すことよりも防音対策をして、周囲に気を配りながら練習できれば言うことなしです。

完璧な遮音は賃貸では無理がありますが、少しでも音の漏れを防いで騒音とならないための対策を紹介します。

楽器の練習は防音対策がマナー

まず賃貸契約の入居規約として、楽器の持ち込みが不可になっていないか確かめてください。集合住宅では特に気をつける必要があります。禁止の楽器の対象としては、生ピアノ、ドラム、管楽器などが多いです。

生ピアノでもサイレント仕様で音を出さずに練習できるタイプのものは例外で認められる場合もあります。また、電子ピアノやエレクトーンなら、ヘッドフォンや音量調節ができるので可能としている物件もあります。

ただし、楽器可能の物件でも、最低限の防音対策はする必要があることを覚えておきましょう。また、夜の遅い時間の練習や、休日の早朝からの練習も避けるようにしましょう。

練習している時にどの程度の音が聞こえているか、外に出て確認してみたり、周囲に住む人に迷惑になっていないか尋ねてみることも必要です。音が壁を伝わって斜め下や斜め上の住人にも迷惑をかけている場合もあるんです。

楽器別、こういう音が迷惑になる

手に持って弾いたり吹いたりする楽器と、床に置いたものを弾いたり叩いたりする楽器があります。
楽器から響く空気音と、楽器を弾いたり叩いたりする時の振動からなる固体音両方に気をつけなければいけません。

ピアノやエレクトーンなどの鍵盤楽器

ピアノは鍵盤音だけでなく、足元の真ん中のペダルを踏みかえる時にもコンコンやギイギイといった音が出ます。電子ピアノも音を消した状態で弾くとよく分かるのですが、テンポが速く和音の多い曲を弾くと、鍵盤を弾くゴツゴツとした音や、ペダルを踏んだキッキッといった音も気になります。

エレクトーンの鍵盤は軽いのですが、爪が当たるカチャカチャした音やペダル鍵盤を踏んだ時のトントンといった音が響くこともあります。

必ず楽器の下にマット敷きましょう。ペダル部分に小さく切って貼ることも少しは効果があります。ピアノの背は必ず壁から離しておきましょう。ピアノの背板に吸音マットや吸音シート貼り付ける方法もあります。

ドラムやパーカッションなどの打楽器

生ドラムはなかなか集合住宅では厳しいですね。ペダルが当たる部分にマットを貼るなどして工夫する方法や、電子ドラムを使う方法もあるのですが、結局は振動を防がないと床や壁を伝って騒音になってしまいます。

足元にはしっかりとした厚い台を置き、ペダル部分の下に振動やノイズを軽減させるゴム製のマットを敷いて振動を防止することから始めなければなりません。それでも防音室がないと、一般住宅の中で練習するのはなかなか厳しいものがあるのではないでしょうか。

コンガや和太鼓のような床に置いて叩くものはやはり振動に気をつけなければなりません。マリンバのように大きなものは共鳴パイプを外し、タオルを挟んだり、マレットを柔らかいものにしましょう。

手に持って使う小物楽器は、家の中心になる部屋で窓から離れて音量に気をつけて練習するようにしましょう。

ギターやバイオリンなどの弦楽器

生ギターなら大音量でかき鳴らしたりしなければ隣室から一番離れた部屋で弾く分には大丈夫かもしれません。エレキギターの場合はアンプの音量に気をつけましょう。ヘッドフォンで騒音対策できます。

これがバイオリンだと結構な音が鳴り響くことになります。高音の響きが耳障りに聞こえることもあるため、それなりの防音対策が必要になってきます。

トランペットやサックスなどの管楽器

指遣いの練習なら家の中でできますが、きちんとした音を出すためには呼吸が大切になります。消音ミュートをつけてかなり音量を軽減できるものもありますが、実際に吹きながら練習しないことには意味がないという声も多いです。

どうしても家で吹くなら窓の小さい部屋で、なるべく窓から遠い場所で音の出る方向にクッションや毛布を置いて吸音材代わりにして練習している人もいます。

その他

子供が小学校で習うような鍵盤ハーモニカやリコーダーやカスタネット程度なら、窓を閉めて短時間、練習する分には許される範囲ではないでしょうか。

吸音・遮音・防振のグッズはどう違うの?

防音と一口で言っても、吸音、遮音、防振それぞれの特性を理解し、適切な素材を併用して対策しなければ意味がありません。高価なグッズを購入して防音したつもりになっていても、実はお金をかけた割にはそれ程効果がないことがあります。

そこで、どのような音に対してどのような対策が有効か、見てみましょう。

吸音に適したグッズ

吸音とは、音を吸収して、反響を少なくすることを意味します。ロックウールやグラスウール、ウレタンスポンジなどの柔らかいスポンジのような素材をボードやパネルなどに加工して壁につけたり、楽器に貼り付けたりして使用します。

表面が波型や山型のデコボコしたものは、反射音をあちこちに散らす役割があります。

遮音に適したグッズ

遮音とは、外に音を通さずに跳ね返して遮断するという意味です。金属や鉄、石膏ボード、プラスチック樹脂やゴムの製品を単層、積層、中空二層などにして貼り付け、遮音構造の性能を確保するように作られています。

防振に適したグッズ

防振とは、振動や衝撃が伝達するのを防ぐことです。振動を吸収し、伝えない素材のものとしてはゴムが有名ですが、他にも柔らかなフェルト素材でできたマットやカーペット、コルクマットなどが挙げられます。これらを振動を起こすものの下に直接敷いて使います。

自分でできるリーズナブルな防音対策

お金をかけた防音室は設置できなくても、工夫次第でリーズナブルに防音効果を高めることができます。まずは簡単なやりやすい方法から二重三重に対策してみましょう。

壁から伝わる音を防ごう

自分でできるお金をかけない簡単な対策としては、隣の家と接する壁に背の高い家具を起き、中にものを隙間なく詰め込むことです。飾り棚のようにディスプレイしてものを置くのではなく、本や洋服などぎっしりものが詰まっていたほうが防音効果が高まります。

壁面収納のような天井まで届く壁一面にものが収まる家具ならさらに有効です。ただし、転勤族など引越しの多い家庭ではあまり大きい家具を所有するのが難しい場合もあります。組み立て式のものにして、その都度部屋の間取りにあわせて組み替えられるタイプのものにしましょう。

また、転倒しないようにしっかり地震対策をしておきましょう。さらに防音効果を上げたいなら、壁にホームセンターに売られている吸音材か、なければダンボールを貼りましょう。

ダンボールは中が波型になっていますよね。実はダンボールにも吸音効果があるんです。壁一面全体に隙間なく貼ることをおすすめします。壁に保護のために最初にマスキングテープを貼り、その上から粘着力の強い両面テープでダンボールを固定します。

一面の壁面収納の家具で覆ってしまえば目立ちませんが、そうでないとちょっと見た目が残念なことになります。家具からはみ出た部分だけに壁紙を貼り付けるとか、タペストリーを飾ったり、全体をロールスクリーンで隠したりするとよいでしょう。

窓から漏れる音を防ごう

手軽な方法としては、割れものの梱包材として使用されるエアパッキンとかエアキャップという気泡緩衝材、いわゆるプチプチを窓の大きさにカットして窓一面を覆ってしまうという方法です。

マスキングテープで留めるとはがす時にも簡単で再利用が可能なのでおすすめです。これを貼ることにより、部屋の中がほんの少し薄暗くはなりますが、冬は断熱効果が高まって防寒対策になり、夏場は逆に窓からの熱を遮るため、冷房の電気代の節約にもなる省エネ効果もあります。

その上でサッシに隙間テープを貼るなどしてほんの少しの隙間を塞ぐことにより、さらに防音効果が高まります。そこに遮音カーテンを組み合わせればますます音の漏れは軽減できるでしょう。

床から響く音を防ごう

ピアノを設置する時には、楽器店や配送業者さんにピアノインシュレーターというゴム製マットを敷いてもらうことが多いと思います。

他の楽器でも、厚手のゴムマットがあれば応用することができます。ただし、フローリングの床に長期間ゴムを敷いておくと、ゴムが変質して床材を傷める可能性があるので、間にじゅうたんやラグのような布製のものを挟むと安心です。

タイルカーペットのようなはめ込み式のマットを敷いてもある程度の防振効果はあります。また、畳は厚みがあり、柔らかく音も振動も吸収しやすい優れた素材です。和室のない家でも楽器の下に畳を敷くことで防音効果が期待できます。

まとめ

集合住宅であるアパートやマンションのみならず、一戸建てでも隣家と接していないからと、安心して何の防音対策も施さず大きな音で遠慮なく楽器を練習していると迷惑になります。

ご近所さんと挨拶を交わした際にでも、楽器の音がうるさくないか、どれほど外に響いているのか尋ねてみましょう。音を出すことに気を遣っているという気持ちを伝えることは、ご近所と良好な関係を保つ秘訣と言えるでしょう。

また、防音対策については、こちらの「夜中は普通の生活音でも響くので注意が必要」の記事もお読みください。

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