友人や知人と同じ部屋で生活する「ルームシェア」
ルームシェアは家賃だけでなく光熱費や食費、雑費なども折半にでき、無駄なお金を使わずに生活を送ることができると、若者の間で人気が高まってきています。
ただ、ルームシェアをするためには、それに合った間取りを選択しなければなりません。
適していない間取りを選んでしまえば、のちのちトラブルに発展してしまうこともあるので要注意です。
ルームシェアに適した間取りとは?
ルームシェアに適した間取りとは、いったいどのような間取りなのでしょうか。
自分や友人の生活スタイルに合わせて、適した間取りは違います。
自分たちのスタイルを見極めて、自分たちに適した物件を探しましょう。
いつも仲良し!コミュニケーション重視の二人
いつも仲良しで毎日コミュニケーションを取りたいという二人がルームシェアする場合は、リビングからそれぞれの個室に入ることができる2LDKタイプ。
自分の部屋に行くには常にリビングを通る必要があるため、友人とのコミュニケーションも増えます。
ただしこの間取りは、それぞれの個室が隣接している場合が多く、お互いに騒音に気を付けなければなりません。
またもしも喧嘩してしまった場合、嫌でも顔を合わせてしまうというデメリットもあります。
プライバシーは守りたい!距離感を大切にする二人
仲良く生活していきたいけれど、プライバシーだけはしっかりと守りたいという二人がルームシェアする場合は、リビングや廊下がそれぞれの部屋を隔てる2LDKタイプ。
お互いの部屋が隣接していないので、自分の部屋で自由に好きなことに没頭できます。
またリビングを通る必要がなく、玄関からすぐに自分の部屋に行けるタイプであれば、なおお互いのプライバシーを尊重することができて有意義な生活を送ることができます。
趣味の部屋や客間を作りたい!共通点の多い二人
お互いに同じ趣味を持っていたリ、共通の友人が多いという二人がルームシェアする場合は、趣味の部屋や客間として使える部屋が余分にある3LDKタイプがお勧め。
自分たちの個室とリビングに加えて、共通で使用できる部屋を1つ作ることで、一緒に楽しく趣味や来客を楽しむことができます。
お部屋選びの注意点
ルームシェアを始めるとき、仲の良い友人との新生活に胸を躍らせて、トラブルのことを考えずにお部屋を選んでしまう人が多くいます。
確かにともに生活をするほど仲が良く信頼しているのはわかりますが、それでも他人であるということを忘れてはいけません。
決めるべきところはハッキリ明確に決めておくのが、楽しい生活を続ける秘訣です。
お部屋は連名契約で
同棲であれば彼氏の名義で、居候であればもともと住んでいた人の名義で、賃貸借契約が交わされています。
でもルームシェアするときは、どちらかの名前だけで契約してしまうのは危険。
例えばどちらかが家賃を払わなくなってしまったら、その責任はすべて契約者に来てしまいます。
たとえ一緒に住んでいるとしても、契約者でなければ責任を負うことはなく、支払いを拒否すればそれで終了。
すべての責任は契約者にあるとなってしまうのです。
いくら信頼している相手だとしても、人生何が起こるかはわかりません。
契約の責任もきちんとシェアできるように、連名契約で始めるのがお勧めです。
プライバシーはしっかりと
いくら仲の良い二人でも、24時間一緒にいると必ず限界が来ます。
家賃が安いからと言って1LDKや1DKという間取りを選び、同じ部屋で寝食を共にしようという甘い考えは捨てましょう。
最初は楽しく暮らせても、時間とともにお互いへの不満が積もり長続きしません。
必ずプライバシーが守られるように、それぞれの個室を用意することは必要不可欠です。
ルールをしっかりと決める
どれだけ仲の良い二人でも、決めるべきところを決めていなければ、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
ルームシェアにおいてトラブルになりやすい項目は、あらかじめきちんと納得できるまで話し合って決めておくようにしましょう。
ルームシェアで特にトラブルになりやすい項目は次の5つ。
- 家賃の問題(誰の通帳から引き落とすか、滞納した場合のペナルティーなど)
- 光熱費の問題(それぞれ使用量が違うのに、どうやって分けるのかなど)
- 食費の問題(完全に別々で食事するのか、共同で食事する場合の食費はどうするかなど)
- 来客の問題(友達ももちろんのこと、恋人を招くのはアリかナシかなど)
- 貴重品の管理(同居人による金品の盗難が起こらないように、どうやって管理するかなど)
この5つは実際にルームシェアをしている人が、頻繁に巻き込まれてしまっているトラブルです。
特に5つ目はお互い信頼しているからと、ついつい決めずに生活を始めてしまう人が多いため、トラブルが後を絶ちません。
何か事情があってお金に困ってしまった時、どうしても目の前に金品があれば魔がさしてしまうことも…
こういったトラブルは、せっかくの二人の友情を壊してしまうことにもつながります。
お互い嫌な気分になってしまわないように、事前にしっかり話し合い、トラブル回避に努めましょう。