家賃が激安の掘り出し物件を探すコツは?

賃貸物件を探していて、誰もが一度は頭を抱えるのが家賃の値段です。
できるだけ安く抑えたいけれど、納得できる物件なんてなかなか見つかりません。
ましてや格安物件なんてどうやって見つけるのかもわからないという人も多いでしょう。

でも実はコツさえつかめば格安物件は意外にも簡単に見つかるものです。
新生活でどうしても家賃を安く済ませたいと思ったら、まずは次の方法を試してみてはいかがでしょうか。

格安物件の種類を知ろう

まず大切なのは格安物件の種類を知っておくこと。
格安ということは、それなりに理由があって家賃が下げられています。
その理由によって、種類や探し方が違ってくるので、物件探しの前にまずは格安物件について知っておきましょう。

事故物件

格安物件というと一番の想像してしまうのが、事故物件と呼ばれる物件。
部屋の中で事故や事件のあった物件のとこで、主に死亡事故が起きている物件を指します。
事故物件には次のような種類があります。

・殺人事件・自殺の起こった部屋
事故物件の中でも一番ハイグレードな物件。
事件や自殺で人が亡くなった部屋は、事故物件の中でも忌み嫌われるので、家賃の値下げも大幅に行われます。
ただし、事件後すぐに入居者を募集することはほとんどありません。

・病死・事故死などがあった部屋
次にグレードが高いのが、病気や事故などで人が亡くなった部屋。
こちらも人が亡くなっているという点では同じですが、上記の物件よりは少し値下げ幅は低くなります。
こちらはすぐに入居者を募集していますが、病死などでは値下げ無しで入居者募集されていることもあります。

事故物件は物件自体には何の問題もないが、物件内で不吉なことが起こってしまったという物件です。
不便なことはありませんが、気持ち的に何となく住みづらいということで家賃が値下げされます。

設備が不十分な物件

格安物件で次に多いのが、設備が不十分である物件です。
例えば「お風呂がない」「トイレが共同」「キッチンが共同」「洗濯機がベランダ」といった、不便な物件のこと。
設備が整っていない分、当然家賃は安くなります。
また、こういった物件は築年数が経っていて古い物件に多いため、古くて劣化しているという理由から格安になっている物件もあります。

周辺環境に問題点のある物件

格安物件には事件も事故も起きていないし、新しくて設備も整っているのに、なぜか家賃が安いという物件があります。
これは周辺環境に何かしら問題があるという物件。
例えば「目の前が墓地」「横を線路が走っている」「日当たりが極端に悪い」「治安が悪い」など、生活していく時にちょっとネックとなってしまう条件があります。

気にしない人は全く気にならずに生活もできますが、気になる人にはストレスになってしまう物件。
もしもこういった物件を契約をする際には、本当に済み続けられるか見極める必要があります。

格安物件を探すコツ

格安物件を探すコツは、それぞれの物件の種類によって違います。
では、それぞれの探し方をご紹介します。

事故物件を探す

事故物件を探すのは、格安物件探しの中でも一番大変です。
事件が起こったすぐ直後は、面白半分で入居したがる人も多く、さらには入居後に幽霊話を広めようとする人もいます。
一度幽霊話が広まってしまえば、その後も家賃は下がる一方。
これは管理会社や大家さんが最も避けたい自体です。
そのため、ある程度事件が風化して、皆の記憶から薄くなったころに、ひっそりと募集がかけられるのです。

そこでまずは事件を調べてから物件を探すのがコツ。
自分の引っ越したい地域で事件や事故を起こった物件がないかを調べ、その物件を管理している管理人や管理会社に直接連絡をしてみます。
運よく空いていれば入居することができるかもしれません。

その他の格安物件を探す

設備が整っていない物件を探す際には、できるだけ古い物件を探してみるのがコツです。
設備が不十分で格安になっている物件のほとんどは、かなり年季の入った古い物件。
なので古い物件を検索していけば、こういった格安物件に出会えるチャンスもあります。

逆に周辺環境に問題がある物件を探すためには、比較的新しいのに家賃が安いという物件を探します。
古くもないし事故物件でもないのに家賃が安いということは、周辺環境に問題があるために家賃が下げられている場合がほとんど。
設備は整っていてほしいけど、電車の音は気にならないというのであれば、新しめの物件から探してみましょう。

格安物件を探すにはインターネットが便利

格安物件を探すためには、不動産会社を訪れるのは絶対にタブー。
不動産会社は契約する物件の家賃の値段で手数料が決まるため、格安物件はあまり紹介したがりません。
しかも営業マンと話をすることで、うまく心理戦を仕掛けられて、ノーマル物件を進められてしまいます。
本当は格安物件の情報を持っていても、隠してしまうことの方が多いのです。

そこで便利なのがインターネット検索。
最近では不動産会社のサイトから、その不動産会社が抱えている物件を検索することができます。
家賃の設定や築年数など、細かい検索条件を設定できるので、希望の格安物件を簡単に見つけることができます。

また最近では訳アリ物件だけを紹介しているサイトも数多くあります。
いわく付きと呼ばれる事故物件から、何とも不便な訳アリ物件まで、格安物件ばかりを紹介しているので、自分に合った格安物件を見つけることができて便利です。

格安には格安なりの覚悟が必要

格安物件は安く家賃を抑えることができてとても経済的な物件ではありますが、格安にはそれなりの理由があるから格安になっているということを忘れてはいけません。
例えば事件のあった物件だって、全然気にならないと強がりを言って入居しても、入居してから不幸なことや嫌なことが続けば、もしかして幽霊のしわざ…なんて気分になってしまう人もたくさんいます。
また電車の音なんて気にもならないなんて軽く考えていても、毎日毎日何回も電車の騒音が鳴り響けば、だんだんとストレスが溜まってきてしまうということも考えられます。

家賃が安いというメリットだけに捉われて、現実的な問題をきちんと直視していなければ、再び引っ越ししなければならないなんて羽目にもなりかねません。
最近では格安物件に実際に住んでみた人の感想を集めたサイトやブログなどもあります。
うまく活用して本当にこの物件で、自分が毎日生活できるかどうかをきちんと見極めてから、契約を進めていくようにしましょう。