部屋をきれいに見せる玄関お掃除術

玄関はその家に住む人の印象を決定づける、家の顔となりうる場所です。来訪者と玄関先の立ち話をする機会も多いため、常にキレイで気持ち良い場所であることが理想ですが、室内の掃除に比べるとどうしても後回しになってしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回はおっくうにならずに簡単に済ませられる、玄関のお掃除術について説明したいと思います。

まずは整理整頓から

掃き掃除をすると土ぼこりが立つので、出しっぱなしの靴は下駄箱にしまいましょう。もし入りきらないなら、古い靴や、サイズが合わない靴がないか改めてチェックし、あったら不要な靴は捨ててしまいましょう。

捨てなくても、災害時の非常脱出口となるベランダや勝手口の近くにそれらの家族分の靴をまとめて置いておくのもよいでしょう。その他の傘立てや運動用具など全て移動して、たたきに自分のサンダル以外、何もない状態にしておきます。

掃き掃除でホコリと土砂を取り除く

玄関は外の砂や土ぼこりをそのまま運び入れてしまっているので改めて見ると結構汚れています。また、雨の日には家族が帰ってくるたびにたたきが濡れっぱなしなら汚れもこびりついているかもしれません。

玄関掃除も室内と同様に、まずは上からが基本です。

天井から

柄の伸びるハンディモップなどで、照明や明り取りの窓、壁、鏡や飾り物のホコリを落とします。照明を点けても暗い玄関なら、大きな懐中電灯で隅々を照らしてみましょう。くもの巣などはありませんか?

靴箱の中

徹底的にやるなら中の靴を全部出し、少しの間、外に陰干ししておいてもいいですね。まず、上の段から小さなホウキで砂やホコリを掻き出します。それが大変そうなら、掃除機を使いましょう。

掃除機のパイプの先端に、トイレットペーパーの芯の先を斜めにカットした物を差して使い捨てノズルとして使うのもおすすめです。

その後、固く絞ったぞうきんでしっかり水拭きします。水拭きの水分が中にこもるとカビや臭いの原因になりますので、拭き掃除の後しばらくは扉を開け放ち、風通しをよくしてしっかりと乾かしましょう。

毎回のこの作業は大変だという人は、棚に新聞紙を敷いてから靴を入れるのもおすすめです。汚れた部分の新聞紙だけをサッと取り換えれば済みますし、湿気取り代わりにもなります。

たたき

ここが一番汚れのつきやすい場所ですから、掃除のし甲斐もあります。キレイな部分と汚れた部分を比べてみてください。ひどく差がありませんか?

あまりにも汚れていて、泥やゴミがこびりついてしまっているようなら、ホースやバケツの水を使って、部分的にブラシやたわしでこすり洗いをするのが簡単ですが、一戸建てでないとそれも難しいかもしれません。

水を使えない玄関なら、掃除機の使い捨てノズルで大まかなゴミやホコリは取り除き、新聞紙をちぎって丸めた物を作って水を入れたバケツの中に入れて湿らせてから、ギュっと絞ってたたきの上に撒き散らしましょう。たたき全体に大胆にです。

新聞の印刷に使われるインクの成分は、油分を分解しツヤ出し効果もあるため、洗剤とワックス付きのぞうきん代わりになるんです。

その後は、新聞をほうきでサッサっとかき集めるだけです。そうすることで土ぼこりを巻き上げずに、汚れを新聞紙に付着させて取り除くことができます。特に汚れがひどい部分は、丸めた新聞紙でクルクルと円を描くようにこするとよいですよ。

もしくは、ほうきで新聞を押し付けるようにして掃いたり、靴で新聞紙の上から全体を踏んでもよいです。その際、丸めずにただちぎっただけの新聞紙では張り付いてしまって、ほうきでかき集めるのが大変です。クシャクシャに丸めておけば張り付くこともありません。

濡れた新聞を掃き終わったら、乾いた新聞紙で水分を拭き取っても、使い捨ての布で拭きあげても大丈夫。湿ったところに新たに汚れがつかないように、短時間で乾かすようにしましょう。

一度キレイにした後は、部屋をフローリングワイパーで掃除した後の汚れたシートを捨てる前に、ついでにたたき部分に使うだけで、キレイさを維持できますよ。

拭き掃除でサッパリと

掃いただけでは何となくホコリっぽさが残るもの。取り切れないホコリがにおいの成分の元になってしまうこともあるんです。水拭きができるものはきれいさっぱり拭き上げましょう。

下駄箱の上や壁

飾り物や、額縁や鏡があればモップでホコリを落としたり、土ぼこりがついているようなら、洗剤をつけて絞ったぞうきんなどで拭きましょう。

傘立てのスタンドも、下にたまった雨水が汚れと混ざってにおいの元になるので、洗うか水拭きしておきましょう。玄関灯や照明のスイッチも手垢で汚れているので、拭き掃除をお忘れなく。

玄関ドア

ドアは、ほうきでザッザッと泥汚れを落としてから、洗剤液で絞ったぞうきんで汚れた面を何度も変えながら拭きましょう。外側は特に、排気ガスや泥で結構汚れているものです。ドアノブや覗き穴もキレイにしてくださいね。

インターホン

訪問者が必ず押すインターホンや表札や郵便ポストも、まず土や砂ぼこりを落としてからぞうきんで拭きましょう。

におい対策には万能選手のコレ!

玄関ってそれぞれのお宅で特有のにおいがありますよね。自宅の玄関は無臭だと思っていたとしたら、それは慣れてしまって気がつかないだけなんです。できれば爽やかな香りでお客さんを迎えたいものですよね。

そこに、匂いの強い芳香剤を置いてしまっては、元々の匂いと混ざり合って異臭を放つ原因にもなってしまいます。まずは、特有の家庭のにおいを消すこと、消臭から始めてみましょう。

消臭作用のあるものは、重曹、木炭、コーヒーかす、茶殻などがありますが、出し殻などはきちんと乾かさないとカビの原因になったりすることもあります。

一番簡単でコストもかからないのは重曹です。ジャムの空きビンや紙コップなどの容器に入れて下駄箱に入れておくだけ。また、不織布のお茶パックやストッキングに重曹を入れて靴の中に入れておけば、靴のにおい取りにもなります。

目安としては2〜3か月ぐらいで取り換えるのが良いでしょう。その後は、洗剤として利用できますのでムダがありません。

まとめ

一度気合を入れて徹底的に大掃除したら、できるだけその状態を長く維持したいですね。

外の玄関ドア前に、泥落とし用のマットを置いて靴底の泥汚れを落としてから入るようにしたり、野球でスライディングをしたユニフォームのままで帰ってきたお子さんは、入る前にパタパタと泥を叩いて落とすようにしてもらったり、家族にほんの少し気をつけてもらえばかなり違いますよ。

それができない時は、玄関掃除を当番制にしましょう。掃除の大変さが分かれば、今後は気をつけてくれるはず!?