高いところのホコリを落とす方法

引っ越し先の天井が高かったり天窓があったりで、今までの住まいとは違う場合、高いところってどうやって掃除をしたら良いのだろう、と悩みませんか?

まして、吹抜けなんて背の高い男性に頼んだところで上までは届かなさそうです。でも確かにそこにホコリがうっすらと見えているのに、届かないもどかしさ。そんな時に役立つ、掃除方法とお掃除グッズを紹介します。

掃除の基本は上から

日常の掃除でも、掃除をする順番としては「上からが基本」です。上の汚れを先に落としておかないと、床の掃除をしている時に、上から次々にホコリが落ちてくることになってしまいます。

昔のドラマで、割烹着でほっかむりをしたお母さんが、ハタキで壁や障子をパタパタと叩く場面を見たことがありませんか?でも、それは掃除機や化学モップがなかった頃の話です。

今は、わざわざホコリを舞い上げるようなことはしません。せっかくまとまっていたホコリを部屋中に撒き散らすことになってしまうからです。ホコリは、吸い取る、吸着して絡め取る、拭き取ることが原則です。

場所別の掃除、みんなはどうしてる?

上を向いて掃除するのは、首も肩も腕も疲れるものです。適材適所、場所別に効率よく掃除できる道具を使って、なるべく楽にきれいに掃除しましょう。

天井、カーテンレール、エアコンの上部

踏み台を使ったり、長めのモップを使えば届く場所ですね。スライド式で伸縮するタイプのハンディモップが使いやすいです。

一直線でなく、モップの先が折り曲げられるタイプだと、エアコンの上や高い家具の上部、カーテンボックスやカーテンレール、シーリングライトやペンダント照明、高い位置の掛け時計もラクラクお掃除できますよ。

天井の広く真っ平らな部分のホコリ取りは、先ほどのハンディモップを折り曲げて使うのでも良いですが、立って使えるフローリング掃除用のワイパーがあれば、それを天井や壁に沿わせて掃除しても大丈夫です。

広い面を一気に掃除できるので簡単ですよ。かぶせるシートも紙タイプのドライシートよりも毛羽立ったフワフワシートのほうが、ガリッと傷つける心配もないでしょう。

梁、高い位置の窓

平屋でも、空間を広く見せたいため、天井をギリギリ屋根の近くに上げた、梁を見せた造りの家も見かけます。明り取りのため吹き抜けの高い位置に天窓を設ける家もあります。

ダイニングテーブルの上の位置に梁がある家では、子どもがバタバタと階段を使うたびに、上の梁から溜まったホコリが、テーブルの上にパラパラと落ちてくる、というような話も聞かれます。

食事時には絶対に階段を使ってほしくないですね。というより、これは早いうちに梁の掃除をすべきでしょう。

まず思いつくのは脚立ですが、はしご状の脚立を折り曲げた状態で、またがって座って腕を伸ばしても、実はそんなに高いところに届くわけではありません。かといって、狭い台の上で、体をまっすぐ伸ばして立って腕を上げての作業というものは、案外怖いものです。

バランスを崩すと落ちて大怪我をすることもありますので、この方法で掃除する時は、一人でやらずに、必ず誰かに支えてもらうようにしましょう。

脚立を折り曲げずに、一本のはしごとして使う場合は、長さが梁まで届かなければ、どこかしっかりした場所に立てかけて使うことになりますが、これも危険を伴いますし、腕を伸ばせる場所が限られてしまうので、立てかけられる場所によっては、全部に届かないこともあります。

梁に届く長いはしごを使う場合は、命綱を使うなどして、充分落下に気をつけて作業をしなければなりません。

ただ、このはしご、材質にもよりますが、しっかりした作りの物は結構な重量で、しまう場所も幅を取ります。命綱を揃えるのにもお金がかかってしまいます。なにより、掃除のたびに命の危険を感じながら作業しなければならないのも、気が重いですよね。

それよりは、安全な場所から、スライド式で柄が伸びるタイプの物を購入した方が安上がりでしょう。ホームセンターで高所作業用の掃除道具を探してみてください。

種類が少なかったり、長さが足りないこともあるので、インターネットの通販サイトでも探すことができます。「吹抜け、掃除、高所、モップ」などキーワードを組み合わせて検索すると出てきますよ。

伸縮できる長さにより価格が変わってきます。先端部分も、モップ、ブラシ、ワイパーなどアタッチメントが何個かあるので、色々な場所を掃除するにも幅広く使えそうです。

中が空洞のパイプ式になっていて、掃除機に連結してホコリを吸い取ることもできるタイプのものもあります。かなり長く伸びるタイプのものもあり、アタッチメントを付け替えて外の壁掃除にも使えます。

梁部分が多く、掃除に時間がかかりそうなら、軽い方が疲れずに扱いやすいです。大は小を兼ねるで、必要以上に長い物を買ってしまうと、全体の重量が重くなるだけでなく金額も高くなり、後悔することになりますよ。

先端がL字型に曲がるタイプの物なら、1階からでも梁の上のホコリもすいすい取ることができますね。2階のホールの手すりから掃除する場合は、身を乗り出し過ぎないように気をつけましょう。

シーリングファン

吹抜けや天井部分に付いているシーリングファンは、それがあるだけでおしゃれな空間を演出できる最強のアイテムですね。冷暖房の効率を良くしたり、室内の空気を循環させるため、1日中回しっぱなしのお宅が多いのではないでしょうか。

しかし、この羽の上、放っておくと、油分を含んだベトベトのホコリが溜まりやすいんです。上過ぎて人の目に見えないからまあいいや、とそのまま何年も手つかずの状態の人もいるかもしれません。

ただ、この状態を続けると、そのうち目視で羽の周りに付着しているホコリが見えてしまうのです。高く積もったホコリもそのうち落ちてきます。大切なお客さんが来た時に、頭の上から固まったホコリが落ちてきたら大変です。

ホコリが油を含んで張り付いて取りづらくならないうちに、乾燥した状態の時に早めに掃除したいものです。

やはり、伸縮式のモップで羽を一枚ずつ拭いていくことになりますが、実はこれ、結構コツのいる作業になります。モップの先端が羽に届いたところで、いざ拭こうとするとクルッと逃げていくことがあるので、なるべく動かないように手元でうまく操作しましょう。

掃除しやすいように、可動式のシーリングファンというものもあります。天井に昇降機を取り付けて、手の届くところまで下げてから掃除をすることができるという便利な物です。

シーリングファンに元々付いているタイプもあり、電動昇降装置だけを後から設置できる場合もあります。設置可能かどうかまずは業者に相談してみましょう。

専門の業者に頼む

脚立を使うにしても、腕を伸ばして作業するにしても、完璧にキレイにならなかったり、年を取るにつれ作業が困難になってきたりします。

ただ、掃除グッズをあれこれ揃えても、はめ込み式の天窓などは思ったようにキレイにならないこともあるかもしれません。

そんな時は、自分たちでやろうと無理をせず、高所作業専門の業者やハウスクリーニング業者に任せても良いのではないでしょうか。その時に、高い位置の電球交換もしてもらえば安心ですね。

まとめ

脚立の作業は、そこから飛び降りても安全な高さなら大丈夫ですが、あまりに高い場所では危険が伴います。少しずつ位置をずらして掃除道具を持って上り下りするのも面倒で、その都度危ない思いをします。

一生住む家なら、ここは、多少高価でも、丈夫な軽めの扱いやすい高所専用の掃除用具の購入をおすすめします。