窓やガラスをピカピカにするコツ

入居前に一通りのハウスクリーニングはしてくれていても、雨風の強い日は窓があっという間に汚れてしまいます。せっかく引っ越して新しい家に住むなら、窓ガラスもピカピカにして気持ち良く新生活をスタートさせたいものです。

そこで今回は、窓ガラスの掃除方法を紹介します。今まで窓拭きが大変だと感じていた人も、他の方法を発見するかもしれませんよ。

窓ガラスの掃除の前にチェックすること

年末の大掃除の時には慌ただしく、時間に追われるように済ませることが多いかもしれませんが、実は窓掃除には適した服装と適した日があります。

黒っぽい作業着かエプロンを

掃除とはちょっと話がずれてしまいますが、モデルや商品の写真を撮る時にレフ板というものを使い、光を当てて明るく撮影します。証明写真を撮る時にもひざに白いハンカチをかけて写すと、顔色が明るくなります。

それと逆の作用で、ガラスを拭く時に黒っぽい服装をすると反射の光を抑えられ、黒い服装が映り込んでガラス面の汚れが見やすくなります。拭きあげた時のガラスに残ったタオルの繊維なども見えます。気合を入れて徹底的に磨き上げたい時は、ぜひ試してみましょう。

雨の翌日か曇りの日がおすすめ

特に寒い冬はよく晴れた暖かい日に窓掃除をしたいと思いがちですが、乾燥した晴天の日は窓掃除にはあまり向きません。乾燥してカピカピになった汚れは、ゴシゴシこすらないと取れないことも多いです。

一方、雨が降った日の翌日か曇りの日は、窓についた汚れが湿気を吸ってゆるみ、掃除しやすい状態になります。

ホースで水をかけて洗えないような場所や集合住宅などで、ベランダでおおっぴらに水を使えない場合は、湿度が高くて曇った日だとガラス面が反射せずによく見えるためおすすめです。

一人暮らしの窓掃除は

一人暮らしの住まいなら部屋数も少なく、角部屋でなければ窓も少ないことが多いです。窓掃除のためにわざわざガラスクリーナーなどの洗剤を買わなくても、エコな方法で掃除ができるので、工夫しましょう。

その工夫の一例が、新聞の活用です。普段私たちが読んでいる新聞が、掃除道具に変身します。新聞には、印刷する際に使われるインクの成分が汚れを溶かし、その上ツヤ出しもするという驚きの効果があります。

また、使われる紙質は繊維が細かいため、小さな汚れまで拭き取ることができるほか、水分と油分の吸着性にも申し分ないという目からウロコの優れものです。では、新聞紙を使った窓の磨き方を紹介します。

  1. 新聞紙と水を入れたバケツを用意する
  2. 丸めた新聞紙をバケツに浸してゆるめに絞る
  3. ガラスの上の隅から下へ、コの字→逆コの字を描くようにジグザグに拭いていく
  4. 丸めた新聞紙を少しだけ濡らし、ステップ3と同じように拭いていく
  5. 仕上げ拭きとして乾いた新聞紙を丸めて、水分を拭き取る

ステップ1では、事前に乾いた手で新聞紙をクシャクシャに丸めてタワシ状にしたものをいくつか作っておきましょう。

ステップ3では、新聞が窓に当たる面を少しずつ変えながら行いましょう。ベランダなら下に水が滴っても大丈夫なので、泥汚れがひどい場合は多めの水を含ませて洗い流すつもりで行うのがコツです。

目立った汚れはゴシゴシとこするようにします。拭いたそばから汚水が下に垂れていきますが、気にせず下まで拭きましょう。

2階以上でベランダではない腰高窓の外側を拭く時は、下に洗濯物が干してあったり、人が歩いていたりする可能性があるので、あまり水でビチャビチャにしない方が良いでしょう。

ステップ3ですでにキレイになり汚水のスジもついていないようなら、ステップ4は飛ばして次に進んで大丈夫です。

ステップ5の作業で跡が残りそうな場合は、小さく円を描くように進めると良いでしょう。

最初は、ベランダに面した掃出し窓の外側から掃除をするのがポイントです。外がキレイになれば、室内で内側の窓を掃除する時に汚れが見やすくなります。

部屋が多い家での窓掃除は

家族暮らしで、部屋数がたくさんあって窓が多い家では、全ての窓を一人でやるのは大変です。高所の窓拭きのプロに習って、家庭でもうまく作業するコツを紹介します。

プロの窓掃除の方法

プロは、スクイジーというT字のゴム製の水切りワイパーと、それに似た形でゴム部分がモップやスポンジになっているシャンパーというものを使っています。

シャンパーに薄い洗剤液を含ませて窓を洗浄してから、すかさずスクイジーで拭き取るように水を切ります。プロはこれらを両手に持ち、鮮やかにガラスを掃除します。

家庭での応用の仕方

家庭でも、スクイジーを1つ購入することをおすすめします。スクイジーなら雑巾で何度も絞る手間が省けるうえ、手の届かない部分もラクに掃除できます。窓拭き以外にも冬の結露や浴室の水切りなどにも使え、重宝します。

ホームセンターや100円ショップなどで購入することができます。一方、シャンパーは広い面をラクに手早く洗浄できますが、家庭では雑巾やスポンジでも代用できます。では、雑巾やスポンジとスクイジーを使った掃除の方法を確認しましょう。

  1. バケツの水に台所洗剤を入れ、薄い洗剤液を作る
  2. 洗剤液に浸して軽く絞った雑巾やスポンジで、窓を拭く
  3. 窓が乾かないうちに、スクイジーで水切りをする

ステップ1では、水1リットル当たりほんの数滴程度の濃度で十分です。
ステップ2では、汚れが洗剤液によってゆるみ、ガラス面から浮き上がれば大丈夫です。

スクイジーは窓に対して水平に持ち、カタカナの「イ」の形になるように左側を少し傾けて動かすのがコツです。そうすると、汚水の逃げ道を作って水はけを良くし、スジを残さず掃除できます。実際に何度かやると、手首の角度や力の入れ具合などが段々と分かってくるでしょう。

最初のうちは慣れなくてどうしてもスジが残ってしまうという場合は、マイクロファイバー製のタオルで拭き取ると、タオルの繊維がガラスに残ることもなくキレイに磨き上げられます。

窓ガラスがキレイになったら、いつもの見慣れた外の景色も明るく見えます。汚れた窓で何となく薄暗かった室内も、太陽の光が差し込んで見違えるほど明るくなるでしょう。

気持ち良く暮らすには、窓の掃除もかかせません。プロ用の道具を使って手早く簡単に掃除できれば万々歳ですが、うまく道具を使いこなせなくても、自分のやりやすい方法を見つけて、短時間で済ませられるようになると良いですね。