熱帯魚の水槽の梱包、引っ越し方法は?

引っ越しに際してかなり問題になることのひとつに、「ペットをどうやって連れていくのか」、と言うことがあります。

特に引っ越しが難しいペットのひとつに、熱帯魚があります。犬や猫、小鳥などと違い、生息するためには、絶対的に水が必要なので、熱帯魚の移動イコール水の移動があるため、特殊なノウハウが必要になるからですね。

それも、ただ水があればいいという訳ではなく、熱帯魚に適した環境を維持しながら、移動をしなければならないところに難しさがあります。それに付随して、水槽などはどうやって運んだら良いのか、などと言う問題も出てきます。

こんな面倒なことを、引っ越し業者は果たして引き受けてくるのだろうか? 引き受けてくれたにしても、自分は当日までに何をしておけばいいのか? などと、分からないことがたくさんあります。

そもそも熱帯魚の引っ越しを引き受けてくれるのか?

これは、引っ越し業者によって違います。大手引っ越し業者だと、ペットの専門業者と提携しているケースがほとんどなのですが、中小の引っ越し業者だと断られるケースもあります。

こう言ったことは、事前に一括見積を使っておくと、熱帯魚の引っ越しの可否を知ることが出来ます。

熱帯魚の引っ越しはどうやってやるのか?

数あるペットの引っ越しの中でも、熱帯魚の引っ越しにはかなり難しい部分があります。「熱帯魚の引っ越しなんて、水槽の水がこぼれないようにして、水槽ごと運んでしまえばいいのでは?」、と言うわけにはいかないからです。

水槽の底には底砂が入っていますが、底砂の間にはかなり汚れが潜んでいます。これを無視して、そのまま運ぼうとすると底砂から汚れが舞い上がり、濁りが発生します。

この時の濁りは溶存酸素を急激に低下させ、水質を不安定にしますから、中の熱帯魚はその環境下で生きていくことが難しくなるため、熱帯魚を個体ごとに水と酸素の入った容器に入れて、運ぶ方法を採ることが一般的です。

また、水槽も水を抜き、底砂や水草と別々に梱包して運びます。新居に着いたら、水槽も底砂も、業者の手によって洗浄されてから、水を入れて熱帯魚を入れます。

水を入れる時には、塩素中和剤を使ったり水温を管理したり、熱帯魚が生育するために相応しい環境にしていきますから、安心して任せることが出来ます。

文字で書くと、たったこれだけなのですが、実際にはそれぞれの過程で、専門的な技術とノウハウが必要なので、決して素人にはできない仕事です。

その他のペットの引っ越しは?

犬や猫、小鳥などの引っ越しは、近距離の場合だと自分の車で運ぶことも可能です。しかし、中・長距離になるとなかなかそうもいかないので、やはり引っ越し業者と提携している、ペット業者に依頼することになります。

犬の場合、航空便を使うときに、犬種によっては断られることもありますから、やはり事前にしっかり打ち合わせをしたおくことが必要です。

また、爬虫類の引っ越しも、専門業者に依頼しないと難しい場面が多くなります。これも、事前にきちんと打ち合わせをした方が良いですね。

植物の引っ越しは?

鉢植えなどは、一定の大きさまでは普通に運んでくれます。しかし、ある程度大きな物や数が多くなると、別便が必要になるケースもあります。

また、戸建ての場合など、庭木のように根が付いているものは、植木業者に依頼しないとまったく無理ですから、これも事前の打ち合わせが必要です。

いずれの場合も、料金はもちろんですが、ペットや植物の移動自体を引き受けてくれるのかどうかを知るためにも、一括見積を使って確認しておいた方が良いですね。