引っ越し先の家具の配置のコツ

自分で探した賃貸に住むならまだしも、転勤で会社指定の住宅に住まなければならない時は、手持ちの家具をどうレイアウトして使うか悩んでしまいます。

ここは図形パズルのピースを並べ替えるように、実際の暮らしをイメージしながら間取り図の上でシミュレーションしてみましょう。

先に家具の配置を考えよう

これは頭の中で考えてもうまくいきません。紙に家具の配置を書いても一度で決まることはほぼないでしょう。ようやく決定したと思っても、当日、引っ越し作業中にうまく収まらず、またやり直すこともあります。

それは、きちんとしたサイズを測っていなかったことが原因です。急がば回れで手持ちの家具のサイズを測って、ミニチュアのパーツを作り、実際に引っ越す前に間取り図の上で色々と並べてみることをおすすめします。方眼紙を使えば思ったより簡単にできますよ。

間取り図を拡大コピー

まず住宅の間取り図を拡大コピーし、窓の幅、床から窓までの高さ、ドアの開閉方向、コンセントの位置、エアコンの電源の位置、照明の位置などを書き加えます。

元の図面があまり正確でない場合は、一部屋ごとにメジャーで測って方眼紙に自分で書くとさらに正確なレイアウトができます。

家具の縮小版を紙で作る

大きな家具の幅、奥行き、高さを自分で測ったり、家電ならメーカーのホームページで型番からサイズを調べるなどして、紙か方眼紙などに家具を縮小したサイズのものを作ります。

縮小率は必ず先ほどの間取り図と同じにしてください。それぞれのピースに「ダイニングテーブル」などと書いておきましょう。出来ればサイズを余白にメモしておくと、高さを揃えたり、奥行を揃えたい場合に便利です。

とても広い部屋にモデルルームのように家具をゆったりと配置できる場合は直接間取り図に家具を書き込んでもよいのですが、手持ちの家具を何とかうまく配置して収めたい時は、この方法が良いでしょう。

パソコンが得意なら

ワードのオートシェイプやイラスト作成ソフトで長方形をいくつか描き、幅と奥行きをサイズ指定して、中にテキスト文字を「本棚」などと入力して印刷し、切り抜くのも簡単で良いですね。

また、フリーソフトでも間取り図ソフトがあり、パソコンの画面上で自由にシミュレーションできます。操作方法が難しく理解するのに時間がかかるような時は、前述のように紙とハサミで切り抜いてしまったほうが手っ取り早いです。

配置を決める順番がポイント

たくさんの家具のパーツができましたか?次にそれをパズルのように、組み合わせたり、並べ替えたりしていきます。扉や、引き出しを十分に開いた状態もイメージして置いてくださいね。

部屋別に置くものを仕分ける

キッチンやリビング、寝室、子供部屋など、部屋ごとに置くべき家具を分けてまとめておきましょう。

部屋によって家具がぎっしりと密度が高かったり、逆にスカスカだったりしても気にする必要はありません。あとで大幅にガラッとレイアウトを変えることができるのが、この家具のパーツを作った醍醐味といえます。

定位置が決めやすい物を先に

まずは、悩む必要がなく、すぐに置ける物を配置していきましょう。

洗面所の防水パンには洗濯機、キッチンの冷蔵庫用の電源があるところに冷蔵庫、テレビアンテナのコンセントの近くにテレビ、電話線の差込口付近にFAX台と電話機、キッチンのコンセント位置に合わせ、レンジ台なども決めやすいでしょう。

これらは他に動かしようがないので、貼り付けても、書き込んでしまっても大丈夫です。

大きな家具の位置を決める

次に、大きな家具や家電の位置を考えます。寝室のベッドなら、掃出し窓を塞いだり、部屋のドアやクローゼットのドアの開閉が邪魔にならない場所に置くことになります。

頭の位置には転倒の危険のある家具は置きたくありませんよね。北枕を気にする人は、ちゃんと北の方位も書いておきましょう。

そういった条件を加味していくと、大きな家具の置き場所というのは、ある程度絞られてくることが分かります。

洋服ダンスと整理ダンスは並べて置きたかったり、パソコンデスクと学習机と本棚は近くに置きたかったり、動線を考えた上で使い勝手の良いように配置するのが理想です。そういう制約のある物からどんどん決めていくと、他も自然と決まりやすいです。

新居の部屋ごとに家具配置図を貼る

そうして出来上がった配置図は、コピーして引っ越し当日に各部屋のドアや窓に貼っておきましょう。そうすれば作業スタッフがその通りに置いてくれます。

あちこちの部屋で起き場所を説明する手間がかからない分、搬入作業もスムーズに進み、作業時間の短縮につながりますよ。

レイアウトの基本

背の低い薄い色調の家具で統一すれば、部屋は広く見えます。ただし、収納スペースが狭い部屋では、物が溢れてその辺に散らばってしまうことにもなりかねません。

モデルルームのようなスッキリした暮らしが理想でも、現実の生活ではそうもいってられない場合だってあります。どこに重きを置くか、優先順位をどうするか、考えてみましょう。

おしゃれに見えても使いにくいのはNG

とりあえず図面上で家具をああでもないこうでもないと、位置を入れ替えたりしながら部屋の家具を全て配置してみてください。

次に、朝起きてから寝るまでの家族それぞれの立場で動きをイメージして、動線を薄く書いてみましょう。トレーシングペーパーの上からでも構いません。

行ったり来たりの無駄な動きがないか、人の擦れ違いがスムーズか、テレビを見ている目の前を横切るようなことがないか、人の移動の多い動線の重なる場所は、意識的に通路を広めに確保するなどしてみてください。

おしゃれな空間を演出しようと、スタンド照明や大きな観葉植物を置きたくなりますが、動線を邪魔することのないように工夫しましょう。

扉の開閉、引き出しがスムーズに開くか

部屋のドアやクローゼットのドアが家具にぶつからないように、スムーズに開け閉めできますか?タンスや机の引き出しも目いっぱい引き出して、中の物を見渡すことができますか?

引き出しやドアを完全に開いてその前で作業した時に、後ろを誰かが通る十分な余裕があれば大丈夫です。

壁から少し離して置く

冷蔵庫のドアを開閉するにも、壁から少し離して置かないとぶつかってしまいます。

たんすや本棚はたいてい壁に沿って置くことになりますが、背面を壁から少し離して置き、後ろ側に空気の通り道を作ると、湿気がこもって家具の背面がボロボロになるのを防ぐことができます。

また、寝室に高さのある倒れやすい家具を置かなければならない時には、転倒防止装置などで安全を確保するようにしましょう。

視線の抜けをつくる

ドアを開けた時に大きな暗い色の家具が目に入ると、部屋が狭く見えてしまいます。

通風の関係でドアの向こう側にはたいてい窓があるものです。そこを家具で塞いでしまうと、視線の抜けがなくなり、圧迫感のある息苦しい部屋に感じられてしまいます。

エアコンの下に高い家具を置かない

エアコンは窓の横の左右どちらかの高い位置に取り付けられます。エアコンの送風口を遮るような場所に背の高い家具を置いたり、直接風が当たるところに楽器などを置かないようにしましょう。

ベッドは静かな場所に置く

寝室のベッドの頭の方向が、窓に近い位置だと外の音が気になり、トイレに近い側だと、誰かがトイレに行くたびにドアの開閉音や流水音が聞こえてしまいます。安眠のために、場所を工夫してみましょう。

割り切りも必要

こうしてみると、快適に暮らすためには様々な難関が待ち受けているものですが、全てを満たそうと思えば1から設計して家を建てなければなりません。

賃貸住まいなら、長く住む家ではないからと割り切って考えれば多少の不便さは我慢できます。仮住まいだから完璧は求めない、風水は気にしない、と気楽に考えましょう。

入らない物、不要な物を処分

今住んでいる家より新居の方が広いから何でも入るだろうと思うのは間違いです。

角部屋かそうでないか、掃出し窓か腰高窓か、LDKかLとDKは別かなどによって置ける家具が変わってきます。せっかくの東南向きの窓を塞いでまで家具を置こうとは考えませんよね。

洋室のLDKならダイニングセットを置けますが、キッチンとリビングが別なら、キッチンが広くないと冷蔵庫と食器戸棚、電子レンジ台や食品収納庫やカウンターワゴンを置いて、ダイニングセットで家族全員がゆったり食事をするスペースをとるのは厳しいかもしれません。

高いダイニングセットをせっかく購入したのだからと、わざわざ持って行って、窮屈な思いをしてまで使う必要があるでしょうか。テレビのある居間で座卓で食事をしたほうがゆっくりできる場合もあるでしょう。

どうしても椅子に座って食事をしたければ、リビングダイニングセットを小さいものに買い替えるのも良いかもしれません。

まとめ

転勤や賃貸暮らしが長くなる人は、ベッドやダイニングテーブルセット、3人掛けソファなど、あまり大型家具を買わない方が、後々、引っ越しをするにしても間取りに悩むこともなくなり、部屋選びの選択肢も広がります。和洋どちらにも合う小さめの家具は使い勝手がいいですよ。

家具のレイアウトは一度決めてしまうと不都合があっても何となく慣れてしまい、次に引っ越すまでそのままということも多いでしょう。

大掛かりな模様替えは重労働な上、結局前の配置のほうがまだマシだった、ということもありえます。まずは納得のいくまで図面上でシミュレーションしてみましょう。

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